就職活動といえば、学生が企業に足を運んでするものだと思っていませんか?
最近の就職活動ではこれまでのように学生が企業にアプローチするのではなくて、企業から学生へアプローチする「逆求人型」の選考方法が増えています。
そんな逆求人型のサイトはたくさんあるため、どこを使えばいいのか分かりづらいんですよね。そこで僕が実際に就職活動を行なっていた時の感想や活用方法を交えながら、おすすめの逆求人型のサイトを紹介していきます!
逆求人型サイトとは
企業が登録した学生の情報を見て、気になった場合にスカウトやオファーを送り、面談やインターン、選考に招待するという採用手法です。
この逆求人型の学生にとってのメリットは以下の2点が挙げられます。
- これまで知らなかった企業とも接点を持てること
- 一対多数ではなく個人面談、特別選考ルートで選考
今まで興味のなかった業界でも、実際に企業の方と話してみたらいいなと思う可能性もありますし、そういった意味では視野が広がるきっかけにもなるでしょう。合同説明会等の多数の就活生がいないクローズドな採用手法だからこそ、企業の方との距離も近く、質問したいこともどんどん聞きやすいです。
ただ、多くのサイトの登録企業がベンチャー企業中心のため、それ以外を志望している人にとっては使いづらいかもしれません。そうはいっても、大企業や中小企業も活用している逆求人型サイトもあるので、まずは登録して確かめてみるのがいいと思います。
メリットやデメリットを示しながら、おすすめの逆求人型サイトを紹介するので参考にしてみてくださいね。
おすすめな逆求人型の就活サイト7選
OfferBox
逆求人型サイトのパイオニア的存在で、18卒の登録者数は6万7千人以上と多くの学生が使っているサイトです。導入企業数も3120社以上。
実際に使ってみても、大企業から中小企業、ベンチャー企業まで様々な企業からオファーが送られてきます。一つ一つのオファーのマッチ度が高く、1社100通までしかオファーを送れないのでしっかりと人事担当者がプロフィールに目を通してオファーを送っているのが感じられます。
プロフィールをしっかりと埋めていれば、かなりの数のオファーが送られてきますし、プロフィール入力率80%以上なら87%の人にオファーが来るというデータも公開されています。
たいていがオファー後には個人面談という流れが多いので、1対1で企業の方と話せるので選考前に会社のこともしっかりと聞けます。自分のことを聞いてくれたり、就活に関する相談に乗ってくれる時もあったので、自己分析にもなって有意義でしたね。
Offerboxのメリット
- 1社100通までしかオファーを送れないからマッチ度の高いオファーが届く
- ベンチャーだけでなく大企業や中小企業もある
- オファー後のやりとりもOfferbox上で完結
Offerboxのデメリット
- 最大で15通までしかオファーを受けることができない
ニクリーチ
その名の通り、肉を食べながら就活できる逆求人サイトです。導入企業数は多くはないですが、サイバーエージェントやグノシーなどの人気企業が多く利用していますね。
ニクリーチのスカウトは、スカウト、ランチスカウト、寿司スカウトの3種類。
実際に使った中では、スカウトとランチスカウト、寿司スカウトの割合は1:1:1くらいでした。ランチスカウトは定食屋みたいなところに行くことが多かったので、焼肉を食べることはありませんでした。
ただ、ランチは1対1が多かったですし、食事をしながらだと雑談感覚で緊張せずに話せるので、会社のことだけでなくお互いの個人的な部分の話をし合えたことがよくありましたね。
関東の企業が多いですが、中には関西など地方でもランチの機会を設けてくれる企業もあるので登録しておいて損はないです。僕は5回以上ランチをご馳走になりました。
ニクリーチのメリット
- お腹を満たしながら就活できる
- 食事をしながらだから本音で話し合える
ニクリーチのデメリット
- 導入企業数が少ないため、希望業界からスカウトが来る可能性は低い
サポーターズ
サポーターズは、就職活動を行う上で多くかかる交通費を支援するという名目で支援金が給付されるサイトになっています。
開催都市の近郊であれば1000円、それ以外であれば3000円が給付されます。
基本的に、面談や説明会、セミナーへの参加勧誘のスカウトが多く、これに参加すると支援金が翌月に銀行口座へ振り込まれるという仕組み。ただ、スカウト自体はあまりプロフィールを見られてされている感じがしないので、多く届くスカウトの中から見極めて承認することになります。
サポーターズはイベントも充実しています。特にエンジニア向けのイベントが多く、企業の方との1対1の面談イベントや、エンジニア向けのセミナーを行なっています。
サポーターズのメリット
- 1000円から3000円の支援金がもらえる
- エンジニア向けのイベントが多い
サポーターズのデメリット
- スカウトが次から次に送られて来るからマッチ度は低いものが多い
- 企業の数はあまり多くなく、ベンチャー企業中心
キミスカ
18卒の登録学生数は約5万人と、多くの就活生が使っている逆求人型サイトです。
プロフィールだけでなく就活での実績が重視され、選考状況をもとに企業からスカウトが届きます。一人平均7通のスカウトが届くというデータもあり、登録していればまずスカウトが届きます。
大企業から中小企業、ベンチャー企業まで幅広い企業からスカウトが届くので、どんなタイプを志望している就活生でも使えますね。ただ、スカウト自体は希望職種や希望業界から離れたものが多いので、厳選するという作業は必要になってきますね。
キミスカのメリット
- 大企業から中小企業、ベンチャー企業と幅広くスカウトが届く
- 就活の実績を見ているのでスカウト後の採用に結びつきやすい
キミスカのデメリット
- デザインや設計が微妙で使いづらい
iroots
人材大手のエンジャパンが運営するサービスです。大手のエンジャパンがやっているだけあって、利用企業は大企業からベンチャー企業まで幅広く揃っていますね。
企業の方がプロフィールを見ると閲覧履歴として確認でき、自分から興味がある旨を伝える逆アプローチすることができます。実際にこれを使っていくつかの企業からスカウトをもらいました。
志望職種に関してはマッチしているものが多いのですが、志望業界に関してはマッチしていないものが多いと感じましたね。
irootsのメリット
- 企業担当者からのプロフィール閲覧履歴が見れて逆アプローチも可能
- ベンチャー企業だけでなく、大企業も多く利用している
- デザインが綺麗で使いやすい
irootsのデメリット
- 志望業界のマッチ度が低いスカウトが多い
逆求人ナビ
逆求人ナビには、他のサイトと同じでプロフォールを見た企業からのスカウト機能もあるのですが、それよりも逆求人フェスティバルというイベントがメインになっています。
逆求人フェスティバルとは、自分のプロフィールや第一印象をもとに選んでくれた8社と1社25分で面談をするイベントです。
僕もこのイベントに参加しましたが、自分自身をプレゼンして売り込むような形なので新鮮ですし、企業の方からの評価も後日送られてくるのでその後に生かすことができました。エンジニア向けや総合職向け、デザイナー向けと職種別に分かれているので誰でも参加しやすいですね。
このイベント時に作るプレゼン資料の添削や、就活に関する相談にSkypeで乗ってくれ、担当の方がとても親切なのもこのサイトの強みですね。
場所は東京であることが多いですが、十分な交通費が出るため地方からでも参加しやすくなっています。
逆求人ナビのメリット
- 交通費補助付きで最大8社と面談できる逆求人フェスティバルに参加できる
- 何かと相談に乗ってくれる担当者がつく
逆求人ナビのデメリット
- サイト内のメッセージ機能が使いづらい
MeetsCompany
MeetsCompanyとは、座談会形式の合同説明会です。1日で最大8社の人事や社長と話ができ、その場で内定が出ることもあるので人気のある説明会です。
年間約600回も全国で開催されており、プロの就活アドバイザーがサポートしてくれるため、これまでに6200人以上がこのMeetsCompany経由で内定を得ています。
参加企業は大企業、メガベンチャーは少ないですが、中小企業からベンチャーまで幅広く揃っています。
MeetsCompanyのメリット
- 1日で最大8社の人事や社長と話ができる
- 全国で開催されているから参加しやすい
MeetsCompanyのデメリット
- 参加企業には知名度が低い企業が多い
逆求人での就活こそ本当にマッチした企業に出会える
従来の学生が企業を探すような就活では視野が狭まり、入社後に「こんなはずではなかった」ということが起きて、学生にとっても企業にとってもミスマッチが起こりがちでした。
「新卒の3人に1人が3年以内に辞める」時代だからこそ、企業は欲しいタイプの学生を受け身にならずに見つけに行くという採用手法が一般的になってきています。
逆求人サイトを利用する中で受けるスカウトのほとんどが、「選考を受けませんか?」というものではなく、「まずは話をしてみませんか?」というものなので、興味があるないに関わらず話を聞くのはアリだと思います。
視野が広くなることで志望理由にも深みが出ますし、何より大人と話す練習になるので、就活もうまくいきやすくなります。ぜひ逆求人型サイトを利用しながら就活してみてくださいね。