ヨーロッパはオーストリアの首都ウィーンに行ってきました。ウィーン観光に費やした時間はたった一日だったのですが、それでも主要な観光スポットは一通り回れるくらいにコンパクトな街でした。
古い街並みが色濃く残る観光地として日本人にも人気があり、「音楽の都」としては知られているものの、どんな建造物や観光スポットがあるのかは意外と知られていないように感じているので、実際に行った場所を写真とともに紹介していきます!
ウィーンを訪れる前に知っておきたいこと
まず、ウィーンという地名ですが、ドイツ語だと「Wien(ウィーン)」、英語では「Vienna(ヴィエナ)」と読みます。この両方で表記してあってややこしいですが、同じ地名です。
次に、移動手段ですが、僕の場合、ウィーン市内での交通手段は徒歩か路面電車、地下鉄での移動でした。観光スポットが結構近くに集まっているので、徒歩でほとんど回れてしまいます。
オーストリアの電車や地下鉄には日本と違って改札がありません。無賃乗車できてしまうと思うかもしれませんが、抜き打ちで鉄道職員が車内で切符チェックしに来ます。そこで切符を持っていなければ罰金。これは路面電車でも同じでした。
僕も切符チェックされましたが、きちんとした区間と料金で買えているか不安で罰金取られないかドキドキしてました。結局、問題なかったのですが、このやり方は観光客にとってはスリルがあって嫌ですね。
切符の買い方や仕組みについて詳しくは以下のページに詳しく書いてあります。
公共のトイレの利用が有料(50セントほど)なのも日本と違う点。硬貨を入れると自動ドアが一定時間開くような仕組みになっていましたが、前の人がお金を入れて開いた隙に走って駆け込んで行く人が多くて驚きました。
それでは実際に行った以下の観光スポットを紹介していきますね!
- シェーンブルン宮殿
- ホーフブルク宮殿
- シュテファン大聖堂
- カフェザッハー
- ウィーン自然史博物館
宮殿と庭園が美しい「シェーンブルン宮殿」
ハプスブルク王朝の歴代君主が主に離宮として使用したもので、同宮殿と庭園群は世界遺産に登録されています。
ウィーンの中心部からは5kmの距離にあり、少し離れています。緑がラインカラーの地下鉄U4号線に乗り、シェーンブルン駅で下車。駅からは徒歩5分ほどで着きました。
建物の見学料金はインペリアルツアーとグランドツアーで異なります。この2つの違いは見学できる部屋数。インペリアルツアーは22室、グランドツアーは40室見ることができます。
- インペリアルツアー:14.2ユーロ、子供(6~18歳)10.5ユーロ
- グランドツアー:17.5ユーロ、子供(6~18歳)11.5ユーロ
僕はインペリアルツアーを選択。自動券売機もありましたが、分かりづらくて不安だったので有人の窓口でチケットを購入。チケットには入場時間指定があるので注意。
宮殿に入る前に、入り口にあるクロークにてリュック等の大きな荷物は預けなければいけません。預けるのは無料で、番号札を渡されるので帰りにそれをまた見せて荷物を受け取るという仕組み。
次に、オーディオガイドを受け取ります。これもチケット料金に含まれているので別途料金はかかりません。日本語にも対応していて、係のお姉さんに「Japanese」と言ったら、すぐに渡してくれました。
宮殿内は撮影禁止なため写真を載せられないのは残念ですが、自分が住みたいくらい綺麗で感動しました。オーディオガイドのおかげで歴史的背景についても詳しく知ることができたので満足。宮殿内での所要時間は60分程度が目安になると思います。
宮殿以外にも見所はたくさんあります。桜も咲いていました。その下でお花見をしているのは現地の(?)家族。オーストリアにもお花見の文化は浸透しているのかな。
これはシェーンブルン宮殿の裏にある丘の上から撮った写真ですが、ここからはウィーンの市街地と宮殿が一望できます。
手前に見える彫刻作品が「ネプチューンの泉」、奥に見える建造物が「グロリエッテ」と呼ばれるもの。丘の芝生の上では寝ている人も多く心地よさそうでした。
入場料金 | インペリアルツアー:14.2ユーロ、子供(6~18歳)10.5ユーロ グランドツアー:17.5ユーロ、子供(6~18歳)11.5ユーロ |
営業時間 | 4/1~6/30 8:30~17:30 7/1~8/31 8:30~18:30 9/1~11/5 8:30~17:30 11/1~3/31 8:30~17:00 |
オススメ度 | ★★★★★ |
ハンブルク家の「ホーフブルク宮殿 旧王宮」
ウィーン市街地にあるハプスブルク家が王宮として利用していた宮殿。
外から見ただけで中には入っていないのですが、旧王宮以外にも見所が多く広いので一通り見ると結構時間がかかりそう。シュテファン大聖堂からも近いですし、外観だけでも見に行く価値はあると思いました。
入場料金 | 大人:13.9ユーロ、子供:8.2ユーロ |
営業時間 | 9~6月:9:00~17:30、78月:9:00~18:00 |
ウィーンの街のシンボル的存在「シュテファン大聖堂」
ウィーン市街地を歩いていると目に飛び込んでくる一際大きな建物がシュテファン大聖堂です。こちらも外観を見ただけで内部には入らず。
高さ68メートルの北塔と137メートルの南塔は上ることができます。北塔はエレベーターで上ることができるみたいですが、南塔は343段の階段を上ることになるようです。南塔を上った友人は「しんどかった」と話していたので、体力消耗する覚悟で上った方がいいかもしれませんね。
このシュテファン大聖堂周辺にはモーツァルトの格好をした客引きがめちゃくちゃ多いのですが、このシュテファン大聖堂とは関係ないので注意しましょう。
北塔 | |
営業時間 | 9:00~17:30 / 19:00~21:30 |
入場料金 | 5.5ユーロ |
南塔 | |
営業時間 | 9:00~17:30 |
入場料金 | 4.5ユーロ |
ザッハトルテ発祥の店「カフェザッハー」
ウィーン2大カフェと言えば、「デメル」と「ザッハー」ですが、「デメル」は日本にも出店しているし、今回はザッハトルテ発祥のお店と言われている「カフェザッハー」へ行くことに。
5つ星ホテルの「ホテル ザッハー」に隣接しているカフェだけあって、ドレスコードが厳しいらしく、例えば短パンはダメと書かれていました。ただ、敷居が高い分、接客は一流でしたね。
お店の前には行列が。待つこと15分ほどで店内に案内してもらえました。
ウインナーコーヒーと名物のザッハトルテを注文。合わせて12.9ユーロでした。
ウィーン名物のウインナーコーヒー。
ザッハトルテに付いている生クリームは甘くないのですが、ザッハトルテ自体は非常に甘くて終盤は気持ち悪くなるほどでした。甘いもの好きな僕でも何度も食べたいと思えないくらいの甘さ。美味しかったですけどね。
営業時間 | 8:00~24:00 |
料金 | ザッハトルテ(6.5ユーロ) |
オススメ度 | ★★★☆☆(3/5) |
迫力ある展示物に圧倒される「ウィーン自然史博物館」
マリア・テレジア広場に隣接しているオーストリア最大規模の博物館「ウィーン自然史博物館」。
現地の人もオススメする観光スポットにも関わらず、かなり空いていて驚きました。その分ゆっくり見れましたけどね。
今にも動き出しそうな恐竜の迫力はすごかった。
なんとなく映画「ナイトミュージアム」っぽい雰囲気。
館内はかなり広く、全てをくまなく見ようとすると2~3時間はかかりそうでした。日本では味わえない迫力がありますし、展示物も豊富なので行く価値ありです。
入場料金 | 大人:10ユーロ、学生5ユーロ |
営業時間 | 木~月9:00~18:30、水9:00~21:00(火曜日は休館) |
オススメ度 | ★★★★☆(4/5) |
治安良し!ウィーンは歴史を感じられる街だった
オーストリアは日本に比べれば治安は悪いものだろうと思いながら行きましたが、昼間のウィーンに限れば日本と同じくらいの治安だったと思います。路地裏に入ったときにやたら財布の位置を確認してる(?)スリっぽいおじさんがいたのと、花束を投げつけてきてお金をだまし取ろうとしてくるアジア人がいたの以外は全く不快なことはありませんでした。
自然史博物館や宮殿の入場チケット売り場や道を訪ねたときにも、基本的に塩対応だったのは気になりましたが、オーストリア人自体がそういう気質なのかもしれないと思いました。しかし、ふと立ち寄ったスタバの店員さんは「どこから来たの?」って英語で話しかけてくれて、日本だと答えると日本語をいくつか喋ってくれて神対応でしたね。スタバのホスピタリティは世界共通だと実感。
オーストリアは過ごしやすかったですし、近隣他国への移動も楽にできるみたいなので旅行先としてオススメです!